年末年始に考えてみた

2018年は、文字通り忙殺された1年だった。

「忙」は「心を亡くす」と書く。初めてのポジションを与えられたけど、仕事の本質を見失って迷走し、毎日を鬱々と過ごしていた。たまの休日も、アプリやTwitterを開いてばかり。いいなぁと思う人にいいねやメッセージを送ってみても、スルーされてがっかり。そんな日々が大半だった。

去年はカンボジアで優雅に過ごしたけど、今年の年末はどこにも行かず、ひたすら気力の回復を図った。なんかの拍子にschooというオンライン授業サービスを見つけ、仮登録。目にとまった鈴木進介氏の「自分会議」に関する録画授業を見てみた。鈴木氏は言っていた。「他人とのアポは守るのに、自分へのアポはおざなりにしがち。でも自分へのアポも、他人のアポと同じと考えるんです」……この意見にとても共感できた。

1年間、仕事に対する自信を失ったり、プライベートでの人との繋がりをどうしても感じられなかったりして、自分を見失っていたと思う。自分の優先順位を一番下げていた。でもそれでは自分がかわいそう。自分を最優先しなくてもよい。そうではなく、自分と他人を同等と見るのだという視点は、自分の心にスッと入ってきた。いい視点をもらえたと思う。

さっそく年始に自分会議をやってみた。「自分はどうありたいか。理想型を考えるときは、現実的な条件をいったん無視する。まずはどうありたいか、直感に従って素直な気持ちで書いてみる」……現実的な条件に諦めムードから入っていたけど、だまされたと思ってやってみたらビックリ。

「お金は暮らせる程度にあればいい。それより信頼できるパートナーと、支え合いながら明るく暮らして生ければいい」

これが自分の考えていることだったのか……そのくせに職場での周囲の期待に応えようとしたり、キャパ以上の仕事を引き受けようとしていたりした。できない自分を責めて、ストレスをため込み、アプリやTwitterに救いを求めていた。これじゃだめだ。

仕事の仕方、パートナーの求め方。少し軌道修正する必要があると思った。仕事はもう少し負担を減らす。多忙なときにも、「自分へのアポ」も忘れない。結果的に仕事へのストレスを減らすことが、欲求不満解消にも繋がると思う。

パートナーが欲しいんだから、ではどうしたらできるのか考えてみる。外見至上主義がまかりとおる世界だ。年齢も容姿もカーストの下の方にある。インスタ映えする写真をとるほどの楽しみもない。条件は悪い。そのなかで自分にできることは?

自分と向き合う時間をもっと大切にして、ひとつずつ考えていってみたい。