新しい時代

平成が終わり,令和が始まる。

中学校から40歳になるまでが,自分にとっての平成だった。みんな友達だった小学校が終わり,「自分は皆と違う」と気づいた時代。「こんな自分ではダメだ」ともがいた時代。それでも上手くいかず,片思いばかりを繰り返した時代……。国家が仕掛ける紛争はなかったけど,自分の心はいつも平穏ではなかった。

結局きちんとした形での恋人は現れないまま,令和をむかえてしまった。でもおととい,友人が泊まりがけで遊びに来てくれた。その前日は,アプリで出会った人とお茶をした。過去片思いに破れてボロボロだった自分に,今もメールをくれる友人もいる。彼らはたぶん,今の「この自分」を受け容れてくれている。

だから令和の時代は,「自分を変えて別人になる」という生き方から,「そのままの自分で生きる」という生き方にしたいと思う。偶然転勤になって,住まいを変えた。新しい住居を自分らしくカスタマイズして,毎日の暮らしそのものを楽しめるようにしたいと思う。