カンボジア旅行記 ゆるく暮らす

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朝食にクイティウを食べる

今回,カンボジアに行って印象に残ったのが,カンボジアの人たちの「ゆるさ」です。

入国審査から,もうすでに「ゆるいオーラ」が出ていました。もちろんある程度はきちんと審査してるんだろうけど,長蛇の列をなして待っているにも関わらず,まったくマイペース。税関に至っては,職員が立ってもいない(笑)。何のために申告書を書かせてるんだか。

食堂で注文しても,注文したものを出してこなかったりするし,ツアーガイドは「ごめんね」の一言で簡単に計画を変えちゃうし,トゥクトゥクのドライバーは行き先をよく知らないまま引き受けたあげく,道に迷うし。日本のサービス業のクオリティがいかに高いか,痛感しました。日本では,すぐクレームを言う心の狭い人が最近増えてますが,この国に来たらきっと卒倒すると思う(笑)。

しかし不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。茶目っ気があり,どことなく憎めないのです。今回ツアーで,プノンペン駐在の日本人とご一緒する機会がありましたが,「彼らは人柄はいいんですよ」とのこと。なんかよくわかる。まぁ,今回ビジネスじゃなくプライベートだからこそ,多少のアクシデントは「笑って終わり」で済むのですが。

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活気あるナイトマーケット

カンボジア人のゆるさを目の当たりにした僕が日本を振り返ると,ホントにすごいと感動します。清潔だし,機能的だし,仕事は正確。数分待っただけでも「たいへんお待たせしました」だもんな。たまに不都合はおこるけど,丁寧な陳謝がなされ,ときには代替物や補償まで用意される。カンボジアだったら,笑って「ごめんね」で終わるパターン,けっこうあるぞ(笑)

でも逆にいえば,それだけ日本人は身も心もボロボロにしながら働いているんだよなぁ……と悲しくも思います。僕は帰国して,一生懸命働く(働かされる)人たちを見て,痛々しさを感じました。「もっとゆるくても,世の中は回りますよー」と言いたくなります。自分も仕事を再開して,現在はその渦中にあります(笑)

「日本人は一生懸命働いているようで,実は全然仕事にコミットしていない」という記事をどこかで見た気がするけど,当たり前かなぁ。これだけ他人のために犠牲になってて,「自分の楽しみ」が後回しになってたら。少しサービスが悪くなっても,社会全体の緊張がほぐれた方が,幸福感は上がると思うんですが……いかがでしょうかね。

 

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最終日の午前はホテルのプールサイドで読書をしながら,のんびり過ごしました