カンボジア旅行記 SIM・スマホ・ツアーについて
老婆心ながら,これから旅行する人に役立つようにアドバイスを。
スマホとSIMについて
いまどきスマホは情報収集に欠かせませんよね。スマホがあれば,たいていの情報収集はなんとかなります。天気や地図,計算,カメラ,メモなど,活躍の幅は広いです。
シェムリアプ国際空港であれば,空港を出たすぐのところに,プリペイドSIMの販売店が並んでます。5分もあればセットアップしてもらえますから,カンボジアだけに滞在するなら,現地のSIMを買うのがベストと思います。僕はSmart社の通話1$分+6GBで10$のコースを選びました。かなりリーズナブルだと思います。
キャリアはいくつかありますが,カンボジア国内だとMetfoneかSmartが有名かな?この2社のロゴは,カンボジアを旅行してればしょっちゅう目にするはずです。Smartのカバーエリアは思ったより広く感じました。4Gはさすがに都市部だけですが,離れてもけっこう3Gが入ります。通信の安定感は日本のキャリアにはおよびませんが,あまりストレスも感じませんでした。自分の場合,画像や動画を現地でアップしてないからかも。
そうそう。日本国内でバックアップをとっておくのと,ショップの人に本体を渡す前に言語設定を英語にしておくのは,忘れないようにしましょう。日本で使っているSIMは返してもらえますが,なくなさないよう大切に保管します。帰国後,SIMを入れ替ればOKです。
カンボジア以外にも何カ国か周遊するとなると,その国の数だけSIMを買うのはもったいないです。そういうときは,周遊型のローミング専用プリペイドSIMを買ってセットしていくといいですね。これなんかがそうです。
日本でもSoftbank回線につながりますので,日数が許せば日本でセットしていくといいと思います。ただ,このSIMはタイ国内では使えないようですし,データ専用SIMです。通話はほとんどしないでしょうが,カンボジアではIP電話が法律で禁じられているみたいなんで,国際電話をかけたりする人は要注意です。スマホのSIMロックが解除できない場合は,海外Wi-fiルーターをレンタルすることになるでしょうね。
ちなみに「iPhoneは高価なので,転売目的などで盗まれる可能性がある」と言われてます。確かにカンボジア人の収入を考えるとiPhoneは高級品ですが,シェムリアプやアンコールワットは外国人だらけですから,みんなごく普通にiPhone使ってますよ。
むしろiPhoneを持っていると,タプローム,プレアヴィヒア,ベンメリアなどでは,現地ガイドが「パノラマ撮影機能」でいい写真を撮ってくれます(日本語ガイドのいるツアーを申し込んだ場合)。iPhoneは操作が世界共通なので,どの国でも理解して使ってもらえるんです。なので,盗難や水没(特に雨季)に気をつける必要はありますが,持って行けるならiPhoneがベストと思います。
ツアー・ガイドについて
せっかく一人旅だし,孤独な旅を味わうぜ……っていうのもいいですが,アンコール遺跡がはじめてなら,現地ツアーを使った方がいいと思います。僕は歴史にはある程度通じているつもりだし,英語の看板もなんとか読めるので,一人でもそこそこ楽しめる自信はあったのですが,知人から「アンコールワットは現地ガイドの説明を受けないと,半分しか楽しめないよ」とアドバイスをもらっていたので,日本でアンコール遺跡とプレアヴィヒアのツアーをそれぞれ申し込んで参加しました。
結果的には申し込んでてよかったですね。ガイドの話を聞いて,遺跡の歴史や意味が深く理解できました。「ラーマーヤナ」とかも,インドの叙事詩ってくらいの認識しかなかったのですが,ガイドの説明を聞いて親しみがわきました。現地の人にとっては「日本昔話」みたいなもんですけど(本当は『古事記』に相当するものだが…),日本だと文学研究の対象みたいな扱いですもんねぇ。
それから,写真映えする位置や撮り方をガイドはよく知ってます。ブログにはあげてませんが,思い出に残る写真がいっぱい撮れました。これはガイドなしだと厳しかった。アンコール遺跡は観光客がひしめいているから,1人だと割りこんで自撮りなんて無理だったと思います。その点,ガイドは「さぁ,ここで撮りますよ!カメラ出してください!」と促してくれる。とても心強かったです。
ツアー参加者の一人が「今回でアンコール遺跡は3回目なんだけど,前回まではガイドをつけてなかったから,よくわかんなかったんですよね。だから今回はツアーに参加しました」と言ってました。ロンリーウルフな気分を味わいたければ,アンコールパスの3日券でも買って,別日に一人で回れば十分と思います。
自分はVELTRAで申込みをしました。ツアーが嫌なのはいちゃつくリア充が邪魔だからですが(笑),ありがたいことにこちらには一人旅限定ツアーがありました(笑)。アクシデントに見舞われて日程がグチャグチャになりましたが,それでも参加した皆さんがやさしくて,話も弾んだので個人的には楽しめました(逆に言えば,僕みたいにツアーが予定通りにいかないのは,覚悟しといた方がいいです)。
みなさん,よい旅を!